赤羽団地のスターハウスとは?



日経新聞より

赤羽台団地の特徴的な建物としてあげられるのが、3戸がY字型につながり真上から見ると星のように見える「スターハウス」だ。箱形の一般的な「板状住棟」を建てにくい形の土地を有効活用しようと54年に設計モデルが作られ、公団も採用。赤羽台団地には8棟建設された。

このうち取り壊されていなかったスターハウス3棟と板状住棟1棟について、日本建築学会は2018年に「昭和時代の住生活環境を示す文化資源」としてURに保存を求めた。4棟は19年12月、団地内の住宅棟としては初めて国の登録有形文化財に登録された。

松村秀一・東京大特任教授(建築学)は「住棟同士の間隔が広くとられ、住宅の高密化が進む現代と比べると開放感がある。伸びやかな時代の雰囲気が感じられる貴重な空間だ」と話す。URは東京都八王子市にある集合住宅歴史館を旧赤羽台団地へ移転させ、4棟も含めた展示施設を整備する計画を進めている。