認知機能検査が必要なのは高齢者だけではないのか?(宮口幸治「ケーキの切れない非行少年たち」)

ピックアップ

ケーキの切れない非行少年たち

宮口幸治

新潮新書

要約

学校教育現場では、「匂う」「触れる」「味わう」を使うことは少なく、ほとんどが「見る力」「聞く力」を通して情報が伝えられる。

もし、「見る力」「聞く力」が歪んでいたらどうなるか。または、「見る」「聞く」ための情報が正しく入ったとしても間違って「認知」していたらどうなるか。

伝えたい情報が正確に伝わらず支援が空回りしたり、明後日の方向に向かって進んでしまうという結果を招く。

ひとこと

本書はそのタイトルが秀逸ではないでしょうか。

ケーキと非行少年のギャップと、切れる=ナイフ=凶器といったイメージをうまく組み合わせて、読者に疑問を抱かせることに成功しています。

答えは前半にすぐ出てきます。「ケーキの切れない」とは、丸いケーキをうまく三等分や五等分にすることができないという意味です。

こんな簡単なことができない、つまり知能障害がある少年たちには、犯罪への反省以前にやるべきことがあるというのが著者の言いたいことです。

あとがき

北海道の有名な土産物として、札幌農学校のミルククッキーがあります。

原材料はすべて北海道産です。

北海道産バターと北海道産牛乳を使ったミルクパウダーがうまさの秘密だといいます。