年長者が身につけるべき結晶性知能とは何か?(山口周「「劣化するオッサン社会の処方箋」)



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「劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか (光文社新書) 」

山口周

要約

知的パフォーマンスのピークが若年化する社会において、年長者の知的パフォーマンスの劣化を防止するアプローチは一つだけ。

それは「劣化しない結晶性知能を身につける」という考え方である。

特にサーバントリーダーシップを発揮して、若手に対してコーチング、メンタリングを行おうとすれば、より深い思考を促すような本質的な問いかけを行うための「教養」が必要ということになる。

10年も経てば劣化してしまうような旬の短い知識ではなく、何十年というあいだにわたって効果を発揮するような知識を入力すべきである。

ひとこと

著者の山口周さんは現役の外資系コンサルです。

前作「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 」 (光文社新書)」を読んだときは、強い感銘を受けました。

今作では「劣化するオッサン社会」となってしまうのは当然のことであると言っています。なぜなら、社会の圧倒的多数派は三流の人なのだから。

ただ、そんな中で自分自身が「劣化したオッサン」にならないためにやるべきことを述べられています。

まずは「良質な仕事体験」と「社外での活動」を増やさねばなりません。

あとがき

米アマゾンの第2本社の候補地がワシントンDC付近のバージニア州クリスタルシティになりそうです。

「サード・アベニュー・リアル・エステート・バリュー・ファンド」の狙いが的中しました。

個人的にはCrystal Cityという地名が気に入りました。