神奈川県民は都立中高一貫校を受検できるのか?(公立中高一貫受検記録)
原則は都民のみ
都立中高一貫校への応募資格は、「都内に住所を有し、入学後も引き続き都内から通学することが確実な者」と定められています。
ですので、原則は現在、東京都に住民票を持つ家庭の子どもだけがということになります。
都民の税金で運営している学校なので、当然といえば当然です。
しかし、例外がある
しかし、上記はあくまで原則でして、例外として「住所が都外に存する者のうち、保護者とともに入学日までに都内に転入することが確実な者」という規定があります。
つまり、いま現在、神奈川県民だとしても、この規定を適用できれば、応募資格を満たすことができます。
では、この「都内に転入することが確実」という要件を満たすためにはどうすればよいのでしょうか。
都内に転入することを証明する方法
詳しくは、東京都教育委員会が出している「入学者決定に関する実施要項」を見ていただきたいのですが、次の2つの方法があります。
1つが、「新たに都内に住所を持つ」というもの。
たとえば、賃貸マンション等の契約を事前に締結して、その契約書の写しを提出することで証明ができます。事故あり物件の格安アパートであっても問題ないと思います。
そして、もう1つが「既に都内に在住している親族等と同居する」というもの。
もし親族が都内に住んでいるのであれば、身元引受人になってもらうことで証明となります。
経験談として
当方は神奈川県民ですが、「既に都内に在住している親族等と同居する」という規定を使って受検しました。
兄が都内に住んでいますので、事情を説明して「同居同意書」に署名・捺印をもらいました。また、都内に住んでいる証明として「住民票」の添付が必要です。
当然ですが、入学までに都内に住居を引っ越す必要があります。
でも、倍率の高い都立中高一貫校に「絶対合格」はありえませんので、具体的な引っ越し先は「合格」したあとに考えることに決めて、まずは受検資格を満たすことを優先しました。
あとがき
公立中高一貫校の適性検査の受検日は、東京都も神奈川県も2月3日で同じです。
つまり、どちらかしか受検することはできません。
東京都内の公立中高一貫校は11校あるのに対して、神奈川県内には5校しかありません。
校風もそれぞれ異なりますので、都立中高一貫校への入学を希望する人も多いと思います。
合格したあとの引っ越しを視野に入れることができるのであれば、神奈川県民だったとしても都立中高一貫校の受検を検討してみてはいかがでしょうか。