「提出期日は20日です」
では、20日の何時までに出せば間に合うのか。ここの読み方が、人によって違います。
20日の23時59分までなら間に合う、と考える人がいます。翌営業日の朝一番に見てもらえれば同じ、と考える人もいます。20日の営業時間内、つまり定時までだと考える人もいます。
三つの読み方
それぞれに、出す側の言い分があります。
| 読み方 | 出す側の言い分 | 受け取る側から見ると |
|---|---|---|
| 20日の23時59分まで | 日付が変わるまでは20日 | 夜中に届いても、見るのは翌朝 |
| 翌営業日の朝一番まで | どうせ見るのは翌朝 | 20日中に見る予定が崩れる |
| 20日の定時まで | 営業時間内が期日 | 当日中に確かめられる |
法律の期限なら、答えははっきりしています。期間は、その末日が終わったときに満了します(民法第141条)。末日が休日で取引をしない慣習があれば、翌日に満了します(同第142条)。
けれども、社内の資料の期日は、法律の期限とは違います。受け取る側は、たいてい営業時間内を思い浮かべて期日を決めています。
受け取る側から見た期日
連結決算のパッケージのように、多くの会社から資料を受け取る立場で考えてみます。
提出日に全社から資料が届いても、一気に見られるわけではありません。届いた順に、一社ずつ確かめていきます。20日の夜中に届いても、定時に届いても、見るのは同じ翌日ということも起こります。
それでも、提出日を守ることは前提です。期日は、受け取る側が確認の順番と段取りを組むための約束だからです。期日に届くと分かっているから、その後の予定が立ちます。
遅れるなら、ひとことでも連絡を
期日に間に合わないことは、あります。そのときに欠かせないのが、遅れる旨の連絡です。ひとことで構いません。
連絡がないと、受け取る側には、遅れているのか、忘れているのかが分かりません。催促の連絡を入れるか、もう少し待つか。迷っているあいだに、時間が過ぎます。
ひとこと連絡があれば、確認の順番を組み替えられます。届く見込みの日時が分かれば、なおさらです。遅れることより、黙って遅れることのほうが、受け取る側を困らせます。
期日は、日付と時刻で伝える
読み方が人によって違うなら、受け取る側が先に決めて伝えるしかありません。
「20日」ではなく、「20日17時」と書く。時刻まで書いてあれば、23時59分か朝一番か、と迷う余地はなくなります。
20日の何時か
冒頭の「提出期日は20日です」。
その何時までかは、出す側が読み取るものではありません。受け取る側が決めて、最初に伝えておくものです。そして出す側は、その期日を守る。間に合わないときは、ひとこと先に知らせる。期日をめぐる行き違いは、これでほとんどなくなります。
