特殊詐欺の舞台裏を見てみたくないか?(鈴木大介「老人喰い」)
ピックアップ
「老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書) 」
鈴木大介
Amazon要約
老人喰いはなくならない。もはや「産業」になってしまっている。
詐欺店舗は、チェーン経営の飲食店に似ている。店長を含めて9名ほどの店と、その数店舗を統括する社長、そして株主。名簿は食材、架電回線は使い捨ての調理器具。
詐欺じゃなくても、いま世の中のほとんどの企業が、どうやって高齢者の持っている金を切る取るかを目的にしている。
ひとこと
本書は2015年発行のため、内容は最新情報とは言えませんが、特殊詐欺の舞台裏を知っておくためにも一度読むことを強く勧めます。
2018年の特殊詐欺の件数は、約16,000件。被害額は、356億円でした。一件あたりの被害額は約200万円。
減少しているものの、今後ゼロになることはありえません。 しかも、詐欺の手口は高度に進化していきます。
現在は、うちの親世代がターゲットですが、20年後には自分も狙われる可能性があると思うと恐ろしくなってきます。
<平成30年における特殊詐欺認知・検挙状況等について>https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/furikomesagi_toukei2018.pdf
あとがき
イチローが現役引退を発表しました。
これに合わせて、NHKが3月31日に「NHKスペシャル イチロー 最後の闘い」 を放送すると発表しました。
今回の現役引退決断までの半年を独占密着取材していたようで、期待できそうな内容です。
ちなみに、今週のNHKスペシャルは、「詐欺の子」というタイトルで特殊詐欺の再現ドラマをやるようなので、こちらもチェックしたいと思います。