刑法39条は精神障害者をどのように扱っているのか?



子どもが殺されるということ

自分には想像がつかない。どのような悲しみのドン底に落とされるのか。しかも、精神障害者と判断された加害者は罪にはならないという現実。被害者遺族が精神的におかしくなっても不思議ではない。

ニュース

もしテレビのニュースで事件を知ったとしても、感情が動くのはニュースを見ている時だけ。不運な人もいるな。やはり、世の中は公平にはできていないな。そんな気持ちを持つことがある。でも、すぐにおバカなバラエティ番組が始まって、事件のことは忘れてしまう。

擬似体験

小説は違う。自分でその本を選んで、自分の頭で考えながら読み進めていく。たしかに、小説の中の事件はフィクションだが、自分の中で動く気持ちは事実だ。刑法39条に異議を唱えるか、平和な生活を顧みて感謝するのか、札幌に旅行したことを思い出すのか、人それぞれだろう。

Inspired by

虚夢 (講談社文庫) 薬丸岳

そもそも人間の心の中にある正常と異常の境目を、他人である精神科医がどうやって判断できるのだろうか。