消費増税に勝てる居酒屋はどこだ?(居酒屋業態 東証一部上場企業一覧)



逆風が吹く居酒屋業態

2019年10月に消費税が8%から10%に増税されます。この増税による消費者の意識の変化は、外食産業に大きなダメージを与えるだろうと想定されます。

外食産業のうち、とくに居酒屋業態が厳しいのではないかと私は思っています。

なぜなら、価格に対する反応が一番敏感なサラリーマンが顧客だからです。

所帯持ちのサラリーマンの多くはおこづかい制です。しかし、増税になっても、おこづかいの金額は変わりません。一回当たりの金額を下げるか、回数を減らすしか対策のしようがないのです。

上場している居酒屋運営企業は、ステークホルダーから常に成長を迫られています。2019年の増税対応で大きく業績が変わるのではないかと考えています。M&Aなどで再編が進む可能性もあります。

東証一部上場の居酒屋運営企業10社(2018年10月現在)

以下は時価総額順に並べています。一般的に居酒屋と呼ばれる業態を中心に事業運営している企業を抽出しています。

1■株式会社コロワイド【「甘太郎」「北海道」「いろはにほへと」「牛角」】
(時価総額:約2,000億円)Yahoo!ファイナンス 公式IR

2■株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス【「磯丸水産」「鳥良」】
(時価総額:約1,200億円)Yahoo!ファイナンス 公式IR

3■チムニー株式会社【「はなの舞」「さかなや道場」】
(時価総額:約550億円)Yahoo!ファイナンス

4■株式会社ワタミ【「和民」「鳥メロ」】
(時価総額:約500億円)Yahoo!ファイナンス

5■株式会社大庄【「庄や」「日本海庄や」】
(時価総額:約350億円)Yahoo!ファイナンス

6■株式会社鳥貴族【「鳥貴族」】
(時価総額:約250億円)Yahoo!ファイナンス

7■テンアライド株式会社【「天狗」「テング酒場」】
(時価総額:約100億円)Yahoo!ファイナンス

8■マルシェ株式会社【「酔虎伝」「八剣伝」「居心伝」】
(時価総額:約70億円)Yahoo!ファイナンス

9■株式会社エー・ピーカンパニー【「塚田農場」「四十八漁場」】
(時価総額:約50億円)Yahoo!ファイナンス

10■株式会社一六堂(いちろくどう)【「天地旬鮮八吉」】
(時価総額:約40億円)Yahoo!ファイナンス

あとがき

居酒屋運営で上場している企業が予想以上に多いことに驚きました。

マザーズやジャスダックを含めると相当な数になります。

しかし、一時期は話題になったとしても、成長し続けるのは難しい業態です。他社に真似されるも早く、消費者に飽きられのも早いですからね。