IPOの申請期(N期)に行うことは?



株式上場を目指す企業にとって、上場申請期(N期)は非常に重要な期間です。この期間には、主幹事証券会社の引受審査や上場審査が行われ、上場申請日が決定されます。具体的には、以下のような準備が必要です。

まず、主幹事証券会社による引受審査を受ける必要があります。主幹事証券会社は、上場に向けた株式の売り出しを引き受け、上場に必要な手続きを代行することになります。主幹事証券会社が選定されるためには、企業の業績やビジネスモデル、株主構成などが審査されます。

また、上場に伴う財務報告書の作成や監査も欠かせません。このため、監査法人から取引所へ「監査概要書」を提出する必要があります。監査概要書は、企業の財務状況や業績などを簡潔にまとめたものであり、上場審査の際に重要な資料となります。

上場申請日が決定されたら、上場審査が行われます。上場審査では、企業の財務状況や業績、社内体制などが審査されます。上場審査の結果、不適格と判断されると、上場が延期または取り消しとなることもあります。

株式上場は企業にとって大きなステップであり、準備期間は長期にわたる場合があります。しかしながら、十分な準備ができた上での上場は、企業の成長にとって大きな意義を持ちます。上場に向けてのスケジュールは、早めに確認し、適切な準備を行っていくことが重要です。