freee社の減損損失の計上の意図は?



ピックアップ

freee、22年6月期最終赤字116億円 減損損失計上響く

日経新聞

2022年8月13日

サマリー

freee(フリー)が2022年8月12日発表した2022年6月期連結決算は、最終損益が116億円の赤字(前の期は27億円の赤字)だった。のれんを含む固定資産で減損損失を計上したことなどで、92億円の特別損失を計上したことが響いた。電子契約サービスなどの新規連結で有料課金会員が増え、売上高は143億円と前の期比40%増えたという。

コメント

クラウド会計ソフトfreeeで有名な会社です。赤字続きだということは知っていましたが、92億円の減損損失に驚きました。売上高が140億円の会社ですからね。

BSから有形固定資産・無形固定資産がキレイになくなっていました。ソフトウェアの会社なのに、BSにソフトウェアの計上が1円もない会社は珍しいのでは。バー表記なので、備忘価額も残していないようです。

また、6/30期末日付けで実施したMikatasu社の買収に伴うのれん・無形固定資産の計34億円も一緒にキレイに落としている。

当期は純損失116億円ですが、財務的には自己資本比率76%と優良。何と言っても現預金が425億円もあるのです。

翌期からのV字成長につながるのか要注目です。と言いたいところですが、同日発表の中期経営計画によると、しばらくは投資フェーズが続くため、減価償却費がなくなったとしても赤字解消にはならないようです。

ちなみに、2022年8月12日時点の株価は3,470円。時価総額は1,967億円。配当なし。有報は9/29提出予定。

https://corp.freee.co.jp/ir/

ツブツブ

会社の年間休日は何日ぐらいが標準なのか。完全週休2日+祝日の休みが欲しいのであれば、120日がひとつの目安になるようです。でも、制度上はそうであっても、実際に休めるかどうかは別なんですよね。