人と違う見方をしているか?(ハワード・マークス「投資で一番大切な20の教え」)
一次的思考と二次的思考
一次的思考と二次的思考というものを知った。それぞれどういう意味を持っているのだろうか。
一次的思考とは
一次的思考とは、その名前のとおり、まず第一に頭に浮かんでくる考えだ。たとえば、「たくさん当たりくじが出ているから、この宝くじ売り場で買おう」とか「あそこのパン屋は美味しいから、繁盛しているのだ」とか。つまり、普通の人が考えるであろう、当然のものの見方である。この一次的思考で止まってしまったら、他の人と同列に並ぶにすぎない。一歩前にでるために必要になるが二次的思考である。
二次的思考とは
二次的思考は、一次的思考から更に考えを進める必要がある。宝くじの例で言うと、「たくさん当たりくじは出ているのはなぜか」「この宝くじ売り場は他の売り場と何が違うのか」「過去の当たりくじと、将来の当たりくじに相関関係はあるのか」という見方である。こういうふうに当然のものの見方から視野を広げ、また深めていくのである。必然的に一次的思考よりも複雑で、難解になってくる。