TOKYO PRO MARKET(東京プロマーケット)とは?



東京プロマーケットとは、東京証券取引所が運営するプロ向け市場のことです。

プロ向け市場とは、特定投資家等と呼ばれるいわゆる「プロ投資家」だけが取引できる市場のことで、一般投資家は参加できません。

東京プロマーケットの特徴は、上場基準が柔軟であることです。

株主数や流通株式数、利益額などの形式基準(数値基準)がなく、J-Adviserと呼ばれる上場支援機関の審査を受けることが必要です。

J-Adviserは、上場申請会社の企業内容や経営状況を総合的に判断する実質基準を適用し、上場適格性を評価します。

J-Adviserは、上場後も上場会社のコンプライアンスや開示などに関するアドバイスや指導を行います。

東京プロマーケットに上場するメリットは、以下のようなものがあります。

– 上場審査期間が短く、上場申請から上場承認までの期間が10営業日となっています。
– 開示言語が英語か日本語かを選択できます。
– 内部統制報告書や四半期開示などの開示義務が任意です。
– オーナーシップを維持したままでの上場や、海外企業やベンチャー企業などの多様な企業形態に対応できます。

東京プロマーケットに上場するデメリットは、以下のようなものがあります。

– 一般投資家に対する認知度や注目度が低く、株式の流動性や価格形成力が低い可能性があります。
– J-Adviser制度により、上場支援機関に対する費用負担や情報開示などの義務が発生します。
– プロ投資家は厳しい投資判断を行うため、上場会社の経営状況や将来性に対する高い信頼性や透明性が求められます。