経理の道具から、マウスとテンキーを外した。数字を打つより、打たずに済ませる

経理に、テンキーは欠かせない。

ずっと、そう考えていました。数字を速く、正確に打つことが、経理の腕の一つだと思っていたからです。

そのテンキーを、最近、机から外しました。マウスも一緒にです。

数字を打つこと自体を、減らす

テンキーを外したのは、数字を入力すること自体を減らすようにしたからです。

速く打つより、打たずに済ませる。いま最優先にしているのは、会計システムのデータ連携と、数式を使い倒すことです。

銀行の明細やカードの利用は、会計システムに取り込めます。ほかのシステムから出したデータは、数式で集計して仕訳の形に整えます。人が数字を打ち込む場面が減れば、打ち間違いも、その確認の手間も減ります。Excelの数式の使い方は、SUMIFSとピボットテーブルの記事に書きました。

紙のものも、OCRとAIで読む

それでも、紙で届くものは残ります。

紙の請求書や領収書も、手では打ちません。OCRとAIで読み取るようにしています。読み取った結果を確かめて直すほうが、ゼロから打つより速く、間違いも減ります。

会計ソフトの各社も、AIで読み取る機能を競って出しています。その動きは、マネーフォワードとfreeeの記事で書きました。

マウスをやめたのは、ショートカットキーを覚えるため

マウスを外した理由は、もう一つあります。ショートカットキーを覚えるためです。

Excelの操作を速くするには、ショートカットキーが欠かせません。けれども、マウスが手元にあると、つい手が伸びます。覚えたつもりのショートカットも、使わなければ身につきません。だから、マウスそのものを外しました。手元にないので、キーで操作するしかありません。

たとえば、次のようなものです。

操作 キー
データの端まで移動する Ctrl+矢印
データの端まで選ぶ Ctrl+Shift+矢印
セルを編集する F2
書式の設定を開く Ctrl+1
合計の式を入れる Alt+Shift+=
リボンのメニューを開く Alt(続けて表示される文字を押す)

最初は、マウスなら一瞬の操作に手間取ります。けれども、使い続けるうちに、手が覚えます。

テンキーは、もう要らないのか

冒頭で、経理にテンキーは欠かせないと考えていた、と書きました。

数字を打つ速さは、今も無駄ではありません。ただ、経理の腕の中心は移ってきたと感じています。数字を打つことから、打たずに済む仕組みを作ることへ。テンキーとマウスを外したのは、その切り替えを、自分の手に覚えさせるためでした。