年末調整で仲間が倒れた日、経理チームが本当に試された話

「経理って、黙々と数字と向き合う仕事でしょ?」

私も昔はそう思っていました。でも10年以上この仕事をしてきて、はっきり言えます。経理ほどチームワークが試される仕事はない、と。


一人のミスが、全員に波及する

経理の仕事は、一見すると個人プレーに見えます。でも実態は、各担当者の業務が細かく連携していて、どこか一つが崩れると全体に影響が出る構造になっています。

請求書処理がミスれば支払いが遅延する。税務申告を誤れば会社に損害が出る。そういうリスクが連鎖しているからこそ、チーム全体で状況を把握し合う仕組みが必要なんです。

つまり現場的には——経理チームは、一人でも欠けると全体が止まりかねない、パズルのような構造をしています。


週次ミーティングで変わったこと

私が以前いた会社では、毎週月曜朝にチームミーティングをやっていました。

内容はシンプルで、前週の振り返り・今週の予定・詰まっていることの共有、それだけです。最初は「会議って時間の無駄じゃないか」と正直思っていました。

でも続けてみてわかったのは、「詰まっていること」を口に出す場があるだけで、問題の早期発見が全然違うということ。黙って抱え込んでいたことが、ミーティングで共有されてすぐ解決する場面を何度も見ました。

月に一度は、チーム全体の目標達成状況を確認して、改善策を話し合う場も設けていました。この積み重ねが、チームの地力を上げていったと思っています。


年末調整で仲間が倒れた、あの12月

私が経理チームワークの本質を理解したのは、ある年の12月のことです。

その年は例年より入社人数が多く、年末調整の業務量が大幅に増えていました。チーム全員が自分の担当をこなすだけで手一杯という状況の中、重要な部分を担当していたメンバーが体調を崩して倒れました。

チームリーダーがすぐにミーティングを招集して状況を共有し、業務の割り振りを決めました。私も自分の担当に加えて、そのメンバーの業務の一部を引き受けることになりました。

慣れない作業でミスもしました。でも他のメンバーが「ここはこうやるんだよ」とフォローしてくれて、なんとか締め切りまでに全業務を完了することができました。

あのとき身に染みたのは、「自分の担当さえ終わればいい」という意識では、チームは機能しないということです。


自分の担当以外に気を配る、ということ

新人のころ、ある先輩にこう言われました。

「経理の仕事はパズルみたいなもんだ。自分のピースだけ完成させても、隣が崩れたら全体が崩れる。」

当時はなんとなく聞いていましたが、年末調整の一件でその言葉の重みをはっきり理解しました。

自分の担当業務を確実にこなすことは当然として、隣の人が今どんな状況にあるかを意識できるかどうか。これが、チームとして機能するかどうかの分岐点だと思っています。


まとめ

✅ 経理の業務は連携しているため、一つのミスが全体に波及する ✅ 週次ミーティングで「詰まっていること」を共有する場を作る ✅ 自分の担当以外の状況にも目を向ける習慣を持つ ✅ チームで乗り越えた経験が、個人のスキルより長く残る


以上、現場目線でまとめました。「うちのチームはこうやって連携している」という工夫があれば、ぜひコメントで教えてください。

完璧な処理より、ミスに気づける経理パーソンのほうが強い——そう思って今日も仕訳してます。

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