四半期の減損は戻せるのか? 三菱UFJのバンクダナモン減損



三菱UFJフィナンシャル・グループは、インドネシア子会社のバンクダナモンの株価低迷で2074億円の減損損失を計上すると発表した。

2020年3月期第3四半期の連結決算(日本基準)で「のれん」の一括償却による特別損失を計上する。

4月末に子会社化したが、12月末の株価が取得原価の50%以下となったことを踏まえ、会計上の処理に踏み切る。株価が回復すれば減損損失は解消される。

四半期会計期間末における有価証券の減損処理については、四半期切放し法と四半期洗替え法のいずれかの方法を選択適用することが認められています。(四半期適用指針4項)

四半期洗替え法を採用している場合、四半期で減損処理を行っても年度末までに戻し入れが発生する可能性があるということです。

バンクダナモンへの出資総額は約6800億円で、邦銀による海外銀行の買収で過去最高額の案件です。