試写会チケットの抽選は実際にはどうやっているのか?(「抽選は本当にランダムか?」)



問い:「抽選は本当にランダムか?」

抽選は本当にランダムなのか?誰しも疑問に思っていると思います。

この疑問に対して、とても参考になる記事を見つけました。

以下の記事はネット懸賞全般の抽選方法についてのものですが、試写会でもほぼ同じだと思われます。

答え:「抽選はランダムとは限らない」

注目して頂きたいのは、必ずしもランダムな抽選が行われているわけではないという点です。

特に「一つ一つ目を通して」当選者を選んでいる主催者もいることが判明したわけです。

このようなことが分かった以上、試写会応募時に少なくとも一言ぐらいはコメントや意見を記入しておきましょう。詳しくは、試写会応募のコツをご覧ください。

では、どうやって抽選しているのか

以下は、まぐまぐ http://www.mag2.com/ が発行しているメルマガからの転載です。

●教えて!ティーチャー先生 ~ 抽選で○名様に当たる!(回答編)

○さいきん懸賞サイトにはまっていて、気になったんですが、「抽選で○名様にプレゼント!」の抽選って誰がやってるんでしょうか?しかもどんな風に?テレビなどのプレゼントでは抽選ボックスからハガキを引いてるシーンが写りますが、ネット懸賞はハガキじゃないし…。ネットでも、ハガキでも抽選したことのある人教えてください!あと、1枚のハガキで何口も応募できるやつ!あれって実質1枚でしかないけど確率はどーなってるんですかー?(チョロ)

(編)全国の抽選したことがある!というティーチャー先生から、メールがぞくぞく届きました!さっそく抽選結果…ではなく抽選方法の発表です!

【抽選方法その1:パソコンを使って】

○昔、懸賞サイトを運営している会社に勤務していました。応募してきた人に1から順にナンバーをつけて、決められた範囲の数字の中からランダムに数字を引き出すCGIプログラムで抽選していました。マウス操作だけで結果が出るので誰に当たるかわかりません(自分も名前変えて応募してたのに当たらない…当たったら辞退させられるだろうけど)。一人一回まで、という懸賞は、全員のデータを打ち込んでから重複者を消します。懸賞締めきり間近の応募も、ヨイショコメント付の応募も、当たる確率的には同じです。ただ、ヨイショとかインパクトのあるコメントがついていると、自然と名前とか覚えてしまいます。当たる確率は『名前とメールアドレス等を正しく書く』これに限ります。

○一度だけですが、大手企業のアンケートのお礼にクオカードを100名にプレゼントする抽選をしたことがあります。自分で企画し、何もマニュアルのようなものはなかったので、わからない部分はやや適当にやりました。フリーウェアの「抽選君」というアプリをダウンロード。番号を入れるとランダムに数字を出してくれるというものです。二重応募禁止だったので、エクセルで2件以上登録している人を排除、それと住所未入力・海外の人を排除。抽選君が選んでくれた番号をエクセルの行番号で合わせて拾い出して、クオカードを送りました。

【抽選方法その2:1つ1つ目を通して】

○私の会社で実施しているプレゼントは応募者が500~1000件/回程度なので担当である私が人力で選んでいます。プレゼントはWeb上で受け付けているのですが、応募時にコメント・意見、その他色々記入してもらっています。「孫のために作ってあげたいです。」とか「今度結婚するんです♪ぜひそのときに使いたいなぁ」とか思わず「あんたにあげたい!使ってくれ!!」と思うことを書いてある人を選んでしまいます。あと、なるべく都道府県が偏らないようにはしています。(chiro)

○懸賞とはちょっと違うかもしれませんが、以前、小さなプロダクションで地方のテレビ番組の制作をしていました。時々、プレゼントの募集をかけるのですが、数百枚程度のハガキであれば、はっきり言って担当者が独断で選びます。選択の基準は書いてある内容で、必要事項しか書かれていない様なハガキはまず当選しません。当然、ある程度のバランスはとりますが、自分の場合、若い女性の可愛い文字で番組の応援メッセージなんて書かれてあると、当選率アップアップでした。(だんぺい)

○前の職場(住宅関係)で自社HPのプレゼントの抽選をしたことがあります。抽選の仕方は、メールで応募した人の氏名・住所などがデータベース化されていたので、そこから以前当選した人をはずして、プリントアウトします。それから、プリントアウトした紙を見て、“住宅を建てそう”なプロフィールの人(年齢は30代位で自社の営業範囲に住んでいる人)をピックアップして、その人達の名前を切り取り、箱に入れて当選が5人だったら、5枚くじを引く、という感じです。私の前に抽選の担当をした人は、わざわざ当選候補の人の家まで見に行って、一番古そうな家に住んでいる人に当選させたみたいです。それでも、なかなか建ててくれないんですよね…。(応募者が当選者より少ない月は自分を当選させました)

【抽選方法その3:あの抽選ボックスを使って】

○私の会社では透明のボックスにハガキを入れ、本当にTVで見るような抽選
をしています。私も何度か手伝ったことがあるのですが、某テーマパークのご
招待券の時など、たかが応募ハガキ、されど応募ハガキ!凝り凝ってる人を多
数見かけました。当選した方が年配のだったりすると、達筆な筆字でお礼のハ
ガキが来たりして、そういうのを見るととってもいいことをした気分です(私
があげたんじゃないけどね)。(えりえり)

○大それた抽選ではありませんが「引いた事」、あります。ホントにちゃんと、
(穴のあいた)箱に抽選の紙を全ていれた状態で、手を入れて引いて。正に
「抽選」しました。店長とキャーキャーなんて言いながらひきました。…案外、
「ひく」ほうが楽しかったかも。

【抽選方法その他には】

○会社でネット懸賞を担当しています。サイト自体の管理は他の会社でやって
いただいているので、そちらから送られてくる応募者リスト(エクセル形式)
をプレゼント商品別に並べなおして、プリントアウトして、部長に渡すと部長
が当選人分だけ表に○をつけて返してくれます。その○がつけられた人が当選
です。(石狩鍋)

○前に勤めていた会社ではパソコンソフトを作っていたのですが、自社製品の
宣伝を兼ねて、ソフトが当たるキャンペーンをしよう!ということになりまし
た。初めての試みだったので、抽選の日はちょっとしたお祭り騒ぎでした。当
選数10本に対して、応募はメールで300通前後。まず応募してくださった方の
リストを作り、10個のグループに分けて通し番号を振りました。そこで登場し
たのがビンゴマシーン。希望者が1回ずつマシーンをガラガラ回して、出てき
た数字の人が「当たり!」です。(はちのすけ)

○うちは、ダーツです。弊社事業部長がダーツをたしなむことから、弊社の倉
庫にはダーツの的が常時設置。その結果、抽選方法はダーツ以外に考えられま
せんでした。プレゼント抽選は今までに2度行ったことがあります。1度目は
抽選該当者名簿をそのまま壁に貼り、競技用の公式ダーツを次々と撃ちこんで
いきました。しかし、「人様の御名前の上にグサッと刺さるのは、ちょっと」
という話になり(そりゃ確かに大変失礼な話です)…2度目の抽選時には、回
転機能付き特製「的」を制作し活用いたしました。

○前の会社でHPを立ち上げた時に、記念キャンペーンとしてアンケートに答
えていただく懸賞をしたことがありました。毎週○名様、という形式だったん
ですけど、この時は、上司があらかじめ『今週の当選番号は○番と○番』と決
めていて、送信されたアンケートの受信順で当選者を選んでいました。(ひろ)

(編)トランプ/あみだくじ/神様の言うとおり…/適当に思いついた数字/
などなど、通し番号を振ってから選ぶ方法もあるようですよ。ところで、1枚
で何口も応募できる懸賞の抽選方法についても教えていただきましたよー。

【1枚で何口も応募できる懸賞】

○ネットのことは分からないのですが、1枚の葉書で何口も応募できるやつは聞いたことあります。2口なら2口、3口なら3口と、口数ごとに葉書を分けて山にしておくのです。3口から1枚引くと、その1枚は実質上2口になったので、2口の山に重ねます。さらに2口から1枚引いて、その1枚を1口の山に重ねるという方法でした。もちろん1口の山からも引きます。

○口数に対して、当たりの確率の重み付けをしていたはずです。たとえば、当選人数15人で、一枚の葉書で最大5口の応募が出来るとき、1~5口で応募してきた葉書をそれぞれ箱に分けておきます。5口の葉書は1口の葉書に対し当選確率は5倍ですので、素直に5倍当たるようにしなければなりません。他の口数の葉書も同様です。なので、1口の抽選箱からは1人、2口の抽選箱からは2人、…5口からは5人を抽選ってことにするとよいわけです。当選人数は1+2+3+4+5=15人と、計算通りです。同じように、300人抽選なら、それぞれ20人、40人…となるわけです。

(【ウィークリーまぐまぐ[総合版]】2003/01/29号より)
※この記事はウィークリーまぐまぐの「転載歓迎」という言葉に甘えて掲載しています。

ひとこと

上記の証言はとても貴重なものです。同時に、とても重要で、参考にすべきことが多いです。これを発見した時は、思わず震えてしまったほどです。いままでに何回も読み返しています。

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