あなたはなぜその街に住んでいるのでしょうか?(島原万丈「本当に住んで幸せな街」)
変えるべきものは3つだけ
大前研一の有名な言葉を知っていますか。
自分の人生を変えたいならば、変えるべきものが3つあるというのです。
それは、「1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。」です。
住む場所
最近は、このうちの「住む場所」について考えることが多くなってきました。
というのも、現在の住居はすでに10年以上も住んでいるからです。
気づいたら、いままでの人生の中で一番長く住んでいる家になってしまっています。
男にとっての住まい
私としては今の住居が気に入っているというよりは、マイナス点が少ないので不満がないという消極的な要因が大きいです。
男性一般としても平日は寝るだけなので、そこまで家にを気にしない人が多いのではないでしょうか。
また、どんなに事前に物件をたくさん見て選んだとしてはも、家選びには少なからずリスクが伴います。
そこまでのリスクをかけるなら、現在の安定を望んでいます。
女性にとっての住まい
一方で、子供や妻はいまの場所が気にっているようです。
学校や、近所付き合い、買い物などの利便性からも引っ越しは望んでいません。
いまの場所は何かしら縁があって住んでいるとも言えます。
でも、一方で、縁にまかせるままではなく、人生でもっと深く住む場所のことを考えることも必要なのではないでしょうか。
そう思わせてくれたのが、「本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング」という本です。
8つの指標
本書では新しい視点から「魅力のある街」とはどういうことかを教えてくれます。
具体的には、次の8つの指標があります。
1 共同体に帰属している街
2 匿名性がある街
3 ロマンスがある街
4 機会がある街
5 食文化が豊かな街
6 街を感じる街
7 自然を感じる街
8 歩ける街
身体性と関係性
ここでは身体性と関係性という新しい切り口が紹介されています。
これまでは、近くにコンビニがあるか、公園があるかなどの視点だけでした。
本書の考え方は、今後の家選びに必ず参考になる情報です。
「住みたい街ランキング」ではない
メディアでは、毎年「住みたい街ランキング」が発表されています。
しかし、気をつけなければいけないのは、それらは住んでよかった街ではない点です。
当然ですが、住まい選びは、家族構成、収入、仕事、趣味など自分の属性に大きく左右されるものです。
国が作ったフォーマットにしたがった街
また、私はこの本を読んで、少なくともタワーマンションが立ち並び、周りに太い車道が走っているような街は選びたくないと思いました。
本書ではこのような街を、「国が作ったフォーマットにしたがった街」と表現しています。
そう考えると、いまの住居にしばらくは残ることになりそうです。
あとがき
東大の駒場祭に行ってきました。
たまたま通りがかった「東大みかん愛好会」のプレゼンがうまく、とても感心しました。
面白い活動をしている人がいるものですね。