現在の中年サラリーマンは何歳まで働き続けるのか?(ちきりん「未来の働き方を考えよう」)

70歳まで働ける企業

いまだに定年というと60歳が頭に浮かびますが、日本政府はこの年齢を引き上げようと「70歳まで働ける企業」推進プロジェクトに取り組んでいます。

最近では企業側も定年を65歳などに引き上げたという報道を見るようになりました。

とくに中小企業では、人手不足からどうしても高齢者に頼らざるを得ないという面があり、大企業よりも進んでいるとのことです。

40代の私としては、まだあと25年近くも優に残っているわけです。新卒から今まで働いてきた期間を超える年数となります。

そう考えると、このままの仕事でいいのかと悩んでしまいます。

未来の働き方を考えよう

今日、社会派ブロガーである、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を再読(2013年に購入)して、あらためて自分のキャリアの将来の選択肢を洗い出してみました。

とくにこれからの10年をどう過ごすかを自分なりに考えてみました。

選択肢1 このまま現在の企業で働き続ける

現在所属している会社は、従業員数1,000名以上ですので一般的にいうと大企業になります。

やはりというか、現実的な選択肢としては、このまま現在の会社で頑張って働き、出世を目指すことです。

これまでのところは、順調に前に進んでこれたかなと思っています。

しかし、組織の中を見渡すと、ここから上に上がっていくのは自分の力量だけでは難しいと感じることが多くなってきました。

単に仕事の能力だけではなく、人間力や政治力も必要だからです。

また、大企業とはいえ、10年後もいまのままであるとは考えづらく、その点でも不安があるのも確かです。

ですので、出世を目指しながらも、自分の専門スキルは常に磨いて、よそでも通用するレベルを意識していかなければなりません。

選択肢2 仕事ではなく、自分や家族を優先する働き方

あえて社内での出世は目指さない。自分のやりたいことや家族を優先させるライフスタイルをとっていくこと。

しかし、組織で働いている以上、この選択をするには相当の勇気と覚悟が必要です。

同僚に置いて行かれ、後輩にも抜かれていくのを黙ってみていられるでしょうか。

また、自分や家族を優先する以上、自分の本当にやりたいことが分かっているのか、家族を優先するとは具体的にどういことかをもっとよく考えていく必要があります。

10年後には、子どもは巣立っていきます。

それまでに親としてどれだけ見てあげられるかは大事なことだと思っています。

選択肢3 転職して中小企業で働く

転職活動をしてみて、世の中には中小企業が星の数ほどあることを再認識しました。

そしてまた、中小企業ほど人手不足であることがよくわかりました。

ですから、40歳を過ぎてから大企業に転職することは難しくても、中小企業を選ぶという道はあると思いました。

一番の難点は収入が落ちることです。

また、組織が小さく、人間関係や仕事をなんでもこなしてくバイタリティーも必要です。

一方で、今の会社ではできない経験ができかるのも魅力です。

しかし、総合的に考えると、この選択肢は可能性としては小さいです。

現時点ではリターンよりリスクが大きいとしか思えません。

自分で自信をもって選択できないうえ、家族からも応援してもらえる可能性は低いと考えています。

選択肢4 現在のスキルを活かして、別の道を開拓する

これまでの仕事で身に着けてきた能力は他の職種でも活かせると思っています。

同じ会社の先輩で、50歳で会社を早期退職して、飲食店を始めた人もいます。

バリバリの営業は無理かもしれませんが、コンサル的なことは可能かもしれません。

問題は、開業にあたっては、まとまった資金が必要となる点です。

ここでは別の会社に雇ってもらうことはあまり念頭に置いていません。

選択肢5 投資や貯蓄に取り組み、セミリタイアを目指す

冒頭で70歳定年社会に進んでいくだろうと書きましたが、働かずに生活していくお金があれば、きっぱりとリタイアするのもありです。

これからの10年でどれだけお金を貯められるかによります。

しかし、子どもの教育費がかさむ期間に突入しますので、この選択肢を選ぶ場合、きちんと計画を立てて実行しないと不可能です。

生活費が比較的安い新興国に住むことを視野に入れれば、なんとか現実味が増してくるといったところでしょうか。

まとめ

以上、5つ挙げてみましたが、選択肢によっては混合させるもできます。

いま考えているのは、4と5の道を模索しながら、今しばらくは1を中心に取り組みつつ、2も視野に入れるという感じでしょうか。

実際に書き出してみると、漠然と考えているより、いっそう現実感を出てきました。

今後、選択肢が大幅に変わることはないかも知れませんが、できれば毎年見直していきたいと思います。