松竹梅の順番はどう決まったのか?(歳寒の三友)

松竹梅というキーワード

「松竹梅」というキーワードが好きな人が多いようだ。日本人なら一度は聴いたことがあるのこの単語だが、その使い方や意味についてはあまり知られていない。

松竹梅を作れ

仕事で「松竹梅を作れ」と言われることがある。どういうことかというと、選択肢を少なくとも3つ用意しろということだ。そして、ただ単に3つのパターンではなく、松竹梅というからには内容に明確な差をつけろということでもある。誰でも分かる明確な差をつくるためには、順番付けをすることだろう。

松竹梅という順番付け

順番付けは、価格順でも納期順でもよい。誰もが納得できる順番であることが大切なのだ。松が一番、竹が二番、梅が三番であることが共通理解としてあるので、これが松プランだと一目で分かるようにしておく。そして、比較材料として竹と梅を用意するのだ。

松竹梅という順番

さて、ここで疑問になるのが、なぜ松が一番なのかということだろう。しかし、残念ながら明確な根拠はないようだ。わたしが納得できるのは、寿司屋が等級として使ったからという理由だ。「特上」「上」「並」という分け方はストレートすぎて、風情がないので、縁起の良い言葉である「松竹梅」をその順番通り当てはめたというものだ。「ゴールデンウィーク」という単語も元々は映画業界が作ったものだ。寿司業界が発祥だったとしても何ら不思議ではないだろう。

以上