東京ミッドタウン日比谷で働いているのはどこの社員か?(オフィステナント入居企業一覧)



東京ミッドタウン日比谷

2018年3月29日に三井不動産が所有する東京ミッドタウン日比谷がオープンしました。東京都千代田区有楽町一丁目に位置し、正式名称は東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワーとなっています。

このビルは、35階建てで、9階から34階がオフィスフロア、9階と10階がロビーとなっています。基準階は24フロアと推定されています。

私が興味を持ったのは、このビルの上層階に入居する企業です。都心の最新ビルに入居するためには、膨大な費用が必要となるため、財政的に余裕のある企業であることが多いです。

例えば、ファッション業界では、高級ブランドが多くオフィスを構えています。また、IT業界では、ベンチャー企業から大手企業まで様々な企業が入居しています。さらに、金融業界やコンサルティング業界など、ビジネスに関する様々な業界の企業が入居していることが予想されます。

東京ミッドタウン日比谷は、都心の新しいランドマークとして注目されています。上層階に入居する企業は、そのビルのイメージを左右するため、入居する企業には、多大なる期待が寄せられていることでしょう。

主要テナント企業は5社

旭化成株式会社
https://www.asahi-kasei.co.jp/

EY JAPAN
https://www.eyjapan.jp/

【移転済】株式会社ファーストロジック ※33階
https://www.firstlogic.co.jp/

Heitman International (ハイトマン) ※33階
http://www.heitman.com/?lang=ja

三機工業株式会社
http://www.sanki.co.jp/

旭化成

旭化成は、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を展開する企業で、東証プライム上場企業です。

旭化成の本社は、2008年まで東京ミッドタウン日比谷の所在地にあったビルに位置していましたが、日比谷を再開発することになり、神田神保町に移転しました。しかし、50年以上にわたって本社を構えた日比谷に、10年ぶりに戻ることになりました。

旭化成グループ全体の従業員数は3万3千人で、そのうち約1,600人が本社で働いています。

<参考文献>

プレスリリース
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2016/ze170207.html

有価証券報告書(2017年3月期)
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/ir/library/financial_report/pdf/126j_0628.pdf

 

【移転済】ファーストロジック

わたしにとって、ファーストロジックは初めて名前を聞いた企業でした。

設立は2005年。2015年に上場し、現在は東証スタンダードに上場している新興の不動産関係の会社です。

不動産投資のポータルサイト「楽待(らくまち)」を運営しています。現在は、会員数9万人、掲載物件数6万件の規模です。

主に物件を掲載する不動産会社からの手数料収入で稼いでいるようです。

なんと従業員数は、45人だけです。

<追記>
ファーストロジックは「東京ミッドタウン日比谷」に3年6カ月入居した後、2021年に移転済み。その理由は、採用力強化のためのオフィスとして効果がなかったことと新型コロナウイルスの影響で出勤率が下がったため。ビルの知名度が高いことから期待が高すぎて採用実績が振るわなかったとのこと。

EY Japan

EY Japanは、EY(アーンスト・アンド・ヤング)の日本におけるメンバーファームの総称で、中核としては、新日本有限責任監査法人(7月からEY新日本有限責任監査法人へ名称変更)、EY税理士法人があります。

EY Japanでは、約7000人がこのミッドタウン日比谷で働くとのことです。

ちなみに、新日本有限責任監査法人は、同じ東京ミッドタウン日比谷の住人であるファーストロジックおよび三機工業の会計監査人になっています。(旭化成の会計監査人は、PwCあらた有限責任監査法人)

<参考文献>

https://www.eyjapan.jp/newsroom/2018/2018-01-31-01.html

Heitman International (ハイトマン)

ハイトマンは、米国を拠点とする不動産投資顧問会社です。第二種金融商品取引業協会に加入しています。

1.商号 Heitman International LLC
2.会社設立日 平成11年4月9日
3.資本金の額 4,915,000USドル
4.所在地 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー33階
5.登録年月日 平成19年9月30日(関東財務局長(金商)第948号)
6.正会員代表者 日本における代表者 木浦 尊之
7.入会日 平成30年7月2日

http://www.t2fifa.or.jp/meibo/nyukaisho20180702.html

三機工業 (さんきこうぎょう)

東証一部上場の設備工事大手で、東京ミッドタウン日比谷のオーナーである三井不動産と同じ三井グループの会社です。

グループの従業員数は約2400人。創業90年以上の老舗企業です。

本社は東京都中央区の聖路加タワーにあり、東京ミッドタウン日比谷に入力しているのは、東京支社管轄の「千代田出張所」となります。したがって、ミッドタウン日比谷で働いているのは数十人くらいだと思われます。

三機工業の本社が過去に三信ビル(東京ミッドタウン日比谷が建てられる前にあった2つのビルのうちの1つ)にあったこと、また、三機工業が東京ミッドタウン日比谷の衛生設備工事を施工者の鹿島建設から全面的に請け負ったという関係があります。

<参考文献>
有価証券報告書 2018年3月期
http://www.sanki.co.jp/ir/library/doc/securities_h29-4q.pdf

 

あとがき

ミッドタウン日比谷には、自転車通勤ワーカー向けの高級スポーツ自転車専用の駐輪場も設置されているようです。

少々値段が高いですが。

https://www.mf-realty.jp/news/2017/20180305_01.html

また、ミッドタウン日比谷の建設プロジェクトの様子が鹿島建設のホームページで公開されています。都心のど真ん中での再開発であり、かなり苦労した様子が伝わってきます。

https://www.kajima.co.jp/news/digest/oct_2017/feature/topical_project/index-j.html