金融リテラシーはどのようにして身に付けられるか?
金融リテラシーを身に付ける
もっと金融リテラシーをつけたい。
最近、そのように感じることが多くなりました。
もちろん、金融リテラシーがゼロというわけではありません。
しかし、現時点でどのような観点で勉強していけば一番効率がよいのでしょうか。
金融リテラシー・マップ
「金融リテラシー・マップ」というものが存在していることを知りました。
日本銀行に事務局を置く「金融広報委員会」という組織が作成しています。
「最低限身に付けるべき金融リテラシ-」を、年齢層別に、体系的かつ具体的に記したものらしいです。
作成元が公的な組織ですので、中立・公平な視点になっていて、とても参考になります。
まずは、このマップで全体像がつかみ、自分には何が足りないのか確認したいと思います。
なお、2015年6月改訂版が現時点の最新です。
https://www.shiruporuto.jp/teach/consumer/literacy/pdf/map.pdf
政府広報オンライン
政府広報オンラインでも、「知らないと損をする? 最低限身に付けておきたい「金融リテラシー(知識・判断力)」」というタイトルで分かりやすく紹介されていました。
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201404/1.html
また、この金融リテラシー・マップのもとになっているのは、金融庁の「金融経済教育研究会」が2013年4月に公表した報告書だったことがわかりました。
http://www.fsa.go.jp/frtc/kenkyu/20130430.html
金融リテラシーは「4分野・15項目」で構成
分野1. 家計管理
(1)適切な収支管理(赤字解消・黒字確保)を習慣にすること
分野2. 生活設計
(2)ライフプランを明確にすること
分野3. 金融と経済の基礎知識と、金融商品を選ぶスキル
【金融取引の基本としての素養】
(3)契約をするとき、契約の基本的な姿勢(契約書をよく読む、相手方や日付・金額・支払い条件などが明記されているか、不明点があれば確認するなど)を習慣にすること
(4)情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できるかどうかを必ず確認すること
(5)インターネット取引の利点と注意点を理解すること
【金融分野共通】
(6)金融と経済の基礎知識(単利・複利などの金利、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターンなど)や金融経済情勢に応じた金融商品の選択について理解すること
(7)取引の実質的なコスト(価格、手数料)を必ず確認すること
【保険商品】
(8)自分にとって保険でカバーしたい事態(死亡、病気、火災など)が何かを考えること
(9)カバーすべき事態が起きたとき、必要になる金額を考えること
【ローン・クレジット】
(10)住宅ローンを組む際の留意点を理解すること
ア.無理のない借入限度額の設定、返済計画を立てること
イ.返済を難しくさせる事態に備えること
(11)無計画・無謀なカードローンやクレジットカードなどの利用を行わないことを習慣にすること
【資産形成商品】
(12)高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことを理解すること
(13)資産形成における分散(運用資産の分散、投資時期の分散)の効果を理解すること
(14)資産形成における長期運用の効果を理解すること
分野4. 外部の知見の適切な活用
(15)金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に利用する必要性を理解すること
金融リテラシーの学習方法はオープンにされている
インターネット上には、金融リテラシーについての資料がいろいろと無料で公開されていることがわかりました。
米国や英国のサイトも参考にできそうです。
もっと調べていきたいと思います。