ベテラン経理が選ぶ経理パーソンの必読書

私は、経理担当者として10年以上のキャリアを持ち、日々数字と向き合い、会社の舵取りを支えてきた。経理は単なる事務作業ではなく、経営の羅針盤となる重要な役割を担っている。だからこそ、常に新しい知識を学び、研鑽を積むことが求められる。

今回は、そんな経理パーソンにとって羅針盤となる書籍について、自身の経験を踏まえながら、その重要性、読み方、ビジネス書との違いについて解説していく。

1. 経理パーソンにとっての書籍の重要性

経理の仕事は、決算書の作成や税務申告など、専門知識を必要とするものが多く、日々の業務に追われる中で、新しい知識を学ぶ時間はなかなか取れないのが現状だ。しかし、常に最新の情報を取り入れ、自身のスキルを向上させることは、経理パーソンにとって必須である。

そこで、限られた時間の中で効率的に学ぶことができるのが、書籍である。書籍は、体系的に知識を学ぶことができ、自分のペースで読み進めることができる。また、わからない部分は何度も読み返すことができ、理解を深めることができる。

さらに、書籍には、著者の経験や知見に基づいた独自の視点や考え方が盛り込まれていることが多く、単に知識を身につけるだけでなく、思考力や問題解決能力を向上させることもできる。

### 2. 経理パーソンが書籍を読むべき3つの観点

経理パーソンが書籍を読むべき理由は、大きく3つある。

経理には、会計法、税法、社会保険法など、幅広い専門知識が必要となる。書籍を読むことで、これらの知識を体系的に学ぶことができ、日々の業務で役立てることができる。

会計基準や税制は、常に改定されており、最新の情報を取り入れることが重要である。書籍は、最新の情報を網羅的に解説しているものが多く、効率的に情報収集を行うことができる。

経理の仕事は、数字と向き合うことが多いが、それだけに留まらず、経営全体を俯瞰する視点も必要である。書籍を読むことで、経営学、経済学、ファイナンスなど、幅広い知識を身につけることができ、視野を広げることができる。

書店に行くと、経理に関する書籍が数多く並んでいる。しかし、どの書籍を選べばいいのか迷ってしまうことも多いだろう。ここでは、経理パーソンが書籍を選ぶ際のポイントを紹介する。

初心者であれば、基本的な知識を解説した入門書から始めるのがおすすめである。ある程度知識がある場合は、より専門的な内容を扱った書籍に挑戦してみるのも良いだろう。

決算書の作成に役立つ書籍、税務申告に関する書籍、管理会計に関する書籍など、目的によって必要な書籍は異なる。自分の目的に合った書籍を選ぶことが重要である。

著者の経歴や実績、出版社の信頼性などをチェックすることで、良い書籍を選ぶことができる。

ここでは、経理パーソンにおすすめの書籍をいくつか紹介する。

経理に関する書籍の中には、ビジネス書と区別がつかないものもある。しかし、一般的にビジネス書は、経営者やビジネスパーソン向けに書かれており、経理業務に特化した内容ではないことが多い。

経理パーソンが書籍を選ぶ際には、ビジネス書ではなく、経理業務に特化した書籍を選ぶことが重要である。

私が経理担当者として働いていた頃、ある案件で大きな問題が発生した。その案件は、複雑な会計処理が必要とされるもので、当時の私は知識不足で対応に苦慮していた。

しかし、以前読んだ書籍で学んだ知識を思い出し、何とか問題を解決することができた。

この経験から、書籍を読むことの重要性を改めて実感した。

経理パーソンにとって、書籍は羅針盤となる存在である。書籍を読むことで、専門知識を習得し、最新情報を収集し、視野を広げることができる。

経理に関する書籍は数多くあるが、自分のレベルや目的に合った書籍を選ぶことが重要である。

読書は、日々の業務で活かせる知識やスキルを身につけるだけでなく、思考力や問題解決能力を向上させることにもつながる。

ぜひ、自分に合った書籍を見つけて、読書を通してスキルアップを目指してほしい。

2024/04/13