じぶん銀行のサービスは改悪になるのか?
「改悪」という表現
最近は、「改悪」という表現が一般的になってきている。企業の提供するサービスが変更されること自体は昔からあったことだ。それをサービスを受けるユーザー側がどう捉えたのかという視点が重視されるようになった。
企業の信用
サービスが「改悪」となると、一気にその企業の信用を下げる。とくに、SNSが広く普及した現在では、全く関係が無かった人、つまり、そのサービスを使ったことや知らなかった人にまで、そのようなことが身近な重大ニュースとして届いてしまうのだ。
「永年」「永久」「無期限」
「永年」「永久」や「無期限」という単語は、もはや気軽に修飾語として使えない時代になってしまった。金利でさえ、マイナスになってしまう世の中なのだ。将来のことは誰にも分からない。これらの単語を使って約束してしまうと、リスクだけが残る。
じぶん銀行の裏切り
今回のじぶん銀行のサービス変更は、明らかに「改悪」である。もっとはっきり言うと、既存のユーザーを裏切ってしまったレベルと言っていいだろう。auユーザーということで、じぶん銀行を選んでいた私は、変更後のサービスをわざわざ他の銀行と比較する気も起きないのだ。
確かに、じぶん銀行が今後auユーザー以外を取り込みたいという戦略は分かる。分かってしまうから、哀しいのである。そんなことは、始める前から分かることではないのか。いまさら何をという感想しか出てこないのだ。
ユーザーの想いを知る
しかし、この案件からは「信用第一」という商売の基本の重要性を強く再認識させてもらったことに感謝したい。商品やサービスを変えることは相当の覚悟がいることなのだ。私が所属する組織にも当てはまるだけに怖い話である。現行のサービスや商品でそのまま企業が存続できないならば、そんな企業は一度潰してしまい、新たに立ちあげればよい、とさえ思ってしまうのがユーザーなのである。サービスを改悪してでも、じぶん銀行にできるだけ永く存続してほしいとは思ってくれないのだ。