居酒屋の運営はどれだけ儲かるのか?(中村芳平「居酒屋チェーン戦国史」)



ピックアップ

「居酒屋チェーン戦国史」

中村芳平

要約

若手起業家が居酒屋事業に参入するのは、リスクは高いが一発当たれば大儲けできるからだ。

居酒屋の客単価は3,500円前後。ハンバーガーショップが約700円、ファミレスが約900円であるのに対して、居酒屋は4~5倍大きいのである。

居酒屋のチェーン化が始まったのは、1970年以降であり、歴史は長くない。

第一世代で御三家と呼ばれたのが、「養老乃瀧(ようろうのたき)」「村さ来(むらさき)」「つぼ八(つぼはち)」である。

第二世代で新御三家と呼ばれるのが、「モンテローザ」「ワタミ」「コロワイド」の3社である。

そして、現在、居酒屋業界のリーダーにのし上がってきているのが、「鳥貴族」「串カツ田中」「晩杯屋」などである。

ひとこと

久しぶりに引き込まれた本でした。

私自身、学生時代に居酒屋チェーンでアルバイトをしていたことがあります。しかし、居酒屋の運営面までは考えてもいませんでした。

ワタミの創業者、渡邉美樹氏が佐川急便で開業資金を貯めたというエピソードは有名ですが、本書にはそこに至るまでの経緯やそこからのストーリーも書かれていたのが印象的でした。

ブラック企業大賞に選ばれたことまで記載されていますし、二番手商法のモンテローザと戦った件なども興味深く読ませていただきました。

あとがき

気づけば今年もあと3カ月を切りました。

そろそろ「ふるさと納税」を申し込まないとなぁ。

そう思っていたら、TVや雑誌で「ふるさと納税の特集」をよく見かけるようになりました。

みんな考えることは同じということでしょうか。