本当にESG経営は企業価値向上につながるのか?(「伊藤レポート2.0」発表)

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「ESGと無形資産投資に関する初めての体系的な手引きと政策提言を取りまとめました~「伊藤レポート2.0」発表~」

経済産業省

http://www.meti.go.jp/press/2017/10/20171026001/20171026001.html

要約

経済産業省は10月26日、「持続的成長に向けた長期投資(ESG・無形資産投資)研究会」の提言とその議論の過程をまとめた報告書「伊藤レポート2.0(「持続的成長に向けた長期投資(ESG・無形資産投資)研究会」報告書)」を公表した。

「伊藤レポート2.0」では、以下の8項目の提言を行っている。

  1. 企業と投資家の共通言語としての「価値協創ガイダンス」策定
  2. 企業の統合的な情報開示と投資家との対話を促進するプラットフォームの設立
  3. 機関投資家の投資判断、スチュワードシップ活動におけるガイダンス活用の推進
  4. 開示・対話環境の整備
  5. 資本市場における非財務情報データベースの充実とアクセス向上取組
  6. 政策や企業戦略、投資判断の基礎となる無形資産等に関する調査・統計、研究の充実
  7. 企業価値を高める無形資産(人的資本、研究開発投資、IT・ソフトウェア投資等)への投資促進のためのインセンティブ設計
  8. 持続的な企業価値向上に向けた課題の継続的な検討

ひとこと

2014年に発表された「伊藤レポート」は大きな影響がありました。

「ROE8%」という具体的な数値基準が示され、多くの企業がROEを経営指標に挙げ始めるきっかけを作りました。

伊藤レポートの効果は大きかったようで、ROE(自己資本利益率)のボリュームゾーン(東証一部上場企業)は、当時の2.5%~5%から2016年時点では5%~7.5%まで上昇しているとのことです。

今回のキーワードは「ESG(環境、社会、ガバナンス)」です。

非財務情報を重視した経営が今後のブームとなるのでしょうか。

あとがき

日経新聞に「新日本監査法人、会計監査にAI活用 不自然な資金の動き検出 」という記事がありました。

この「AI」も、「ESG」に負けないくらい重要な今後のキーワードですね。

ソニーの「aibo」も最先端のAIを活用して復活しましたが、経営や商品開発にAIを活用した事例は今後もどんどん出てくると思われます。

私がやっている経理という仕事も、単調なつまらない仕事が多いので、どんどんAIを活用できればどんなに嬉しいことかと思っています。

でも、その「現状の仕事をAIに置き換える仕事(システムや体制作り)」自体は大変な仕事になります。

それは誰がやってくれるのでしょうか。