電車料金はなぜ中学生から大人料金になるのか?(子供料金の謎)



JRの料金区分は4つ

JR東日本では、4つに料金区分が分かれています。

「大人・子供・幼児・乳児」です。

ここでは、基本的に乗車運賃が無料になる「幼児・乳児」についての記載は割愛します。

また、JRでは「大人・子供」をひらがなで表記(「おとな・こども」)していますが、ここでは分かりやすく漢字表記で統一します。

中学生から大人料金となる

「大人 12歳以上」「子供 6歳~12歳未満」という区分になっています。

しかし、例外的にですが、12歳であっても小学生であれば「子供」となります。同じように、6歳であっても小学校入学前であれば「幼児」の扱いとなります。

したがって、大人料金か子供料金かの区分が分かれるのは「中学生になる4月1日から」ということになります。

なぜ中学生からなのか

ここで疑問に思うのが、なぜ中学生からなのかという点です。

結論から言うと、子供料金という制度自体の趣旨は一律に決まっているわけではありません。

しかし、次のような説があると言われています。

「中学生ぐらいになると体が大きくなって座席・場所を占有するから」

「戦前は義務教育が小学校までだった名残から」

「子育てにかかる負担を減らすため」

「社会全体で次世代を育てる費用を負担するため」

不正乗車がなくらない

中学生でも子供料金で電車に乗る人が多いという現状があります。駅員から止められることもないため、体つきが大きくなければそのまま乗り続けることができるのでしょう。

さらに、最近では自動改札機が導入されたことで、駅員が見ていることもほとんどなくなっています。しかしながら、これは不正乗車に当たります。本人にはそこまでの自覚がないかもしれませんが、このようなことが起きている背景には、子供料金というものがいつまで適用されるのか、なぜ適用されるのかということが、社会全体で認知されていないことも一因だと思われます。

たとえば、映画館やボウリング場などの施設では、年齢に応じた料金が設定されています。しかしながら、電車の場合は子供料金があるにもかかわらず、その対象が小学生までとなっています。このようなことが不正乗車を招いている可能性もあるため、社会全体で子供料金がいつまで適用されるのか、適用される理由とは何かを再度認識する必要があるのではないでしょうか。

なお、公共交通機関は誰もが利用するものであるため、より身近なものとして再度考える必要があります。公共交通機関のルールに従うことは、私たちが住む社会を安全かつ便利にするために不可欠なことであり、そのルールを守ることが大切であるといえます。

ひとこと

当サイトを訪れる方々の中で、毎年春になると、特定のページへのアクセス数が増加する現象があります。そのページが、この「電車料金はなぜ中学生から大人料金になるのか?」という記事です。

この疑問は、多くの人が持っているものの、明確な答えはなかなか得られません。実際に、電車料金が中学生から大人料金になる理由は、鉄道会社や地域によって異なるため、一概に答えを出すことはできません。

しかし、私はルールが必ずしも根拠に基づいているわけではないと考えています。特に、ルールが社会全体で守られることが大切だと思います。

例えば、電車料金の場合、中学生以上が大人料金を支払うことで、運賃の均等化を図り、より公平な料金体系を実現しているのかもしれません。また、社会のあらゆる分野で、何かしらルールを設けることで、混乱やトラブルを防ぎ、安全や安心を守ることができます。

つまり、ルールがなければ、社会が機能しなくなってしまうのです。そうした意味で、ルールを守ることは、個人的な利益や疑問に対する回答よりも、より大きな社会的な価値があるのではないでしょうか。