ビックカメラはヨドバシカメラを超えるか?



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ビックカメラ、ネット通販1000億円超え、店頭から注文、深まる相乗効果。

2019/11/15 日経MJ(流通新聞)

要約

家電量販店大手ビックカメラの電子商取引(EC)売上高が2019年8月期に初めて1,000億円の大台を超えた。

傘下のコジマとソフマップを含むグループのEC売上高は2019年8月期、前期比25%増の1,081億円。2020年も同程度の成長率を見込む。

ECで家電量販業界トップを走るヨドバシカメラ(2019年3月期のEC売上高は1,212億円)を猛追する。

宮嶋宏幸社長は「これまでの発想にとらわれずオムニチャネル化を進める。米国のようにアマゾン・エフェクトによって小売業は変貌する可能性がある」と話す。

大量の品ぞろえと自宅まで短時間で届けるネット通販は、実店舗を持つ小売業にとって脅威だ。配送料を差し引いても、人件費など店の運営コストがかからない通販勢は価格競争にも強い。

製品を大量に仕入れ、安く販売する量販店の事業モデルだけでは成長が難しくなったという。

ひとこと

家電量販店というと、「ショールーミング」という言葉を一時期よく耳にしました。

ビックカメラでは、ネット通販を店舗の集客力をてこ入れするための打ち手と位置付けています。

その施策の一つとして、60億円をかけて、価格をデジタル表示する「電子棚札」を2020年度末まで全店に導入します。

この電子棚札は近距離無線通信「NFC」に対応していて、スマホのアプリをかざすと製品の口コミが見られようになっています。

その場で実物と評価を見て、通販で注文してもらうという戦略です。

あとがき

ちょうど昨日、ビックカメラから配当金通知書と株主優待券が届きました。

株価は1209円(2019年11月15日)と、年初来安値996円(2019年8月6日)からだいぶ回復していますね。年末までに、年初来高値1477円(2019年1月11日)までいきそうな勢いがあります。

しかし、個人的には最近は、ビックカメラよりもヨドバシカメラで購入する機会の方が多いです。

ヨドバシドットコムはノート1冊でも送料無料ですから、注文しやさが段違いです。2020年の手帳もヨドバシドットコムで購入しました。

しかし、ヨドバシカメラは非上場企業という点が残念ですね。