LINEの第1四半期開示が注目されたわけは?(「四半期決算短信 サマリー情報のみ先行開示した初の事例」)

ピックアップ

「四半期決算短信 サマリー情報のみ先行開示した初の事例」

週刊経営財務

https://www.zeiken.co.jp/news/1418091.php

要約

LINEは、4月25日に2018年12月期第1四半期決算短信のサマリー情報のみを開示し、2週後の5月9日に追加資料を開示した。

東京証券取引所は昨年、決算短信等の開示の自由度を高めるとともに、速報としての役割に特化するための見直しを実施した。

投資者の投資判断を誤らせるおそれがない場合には「サマリー情報」を先行開示し「連結財務諸表及び主な注記」は準備が整い次第、直ちに開示する取扱いも可能としている。

ひとこと

LINEは2016年7月15日の新規上場時からIFRSを任意適用をしています。

今回、サマリー情報のみを先に開示したのは、IFRS第15号(収益認識)、IFRS第9号(金融商品)の新規適用に伴う注記情報の準備が間に合わなかったためとされています。

あとから開示された短信をみると、注記にかなりのページ数をさいて記載していますので、このような対応をしたことに納得できます。

しかし、それにしても四半期開示でここまでの情報が投資家にとって本当に必要なのでしょうか。労多くして益少なしと感じざるを得ません。

私自身が気になったのは、この2つの新基準の注記よりも、セグメント開示です。今期よりセグメント変更を行っていますが、「コア事業」と「戦略事業」という区分には首を傾げてしまいました。

いままでが「LINEビジネス・ポータル事業 」という単一のセグメントだったので、そこからは進歩していますが。

あとがき

録画していた「世にも奇妙な物語’18春の特別編」を今日やっと見ました。

三浦春馬主演の「明日へのワープ」が一番良かったです。記憶をなくすことができるクスリで、記憶の大切さを知るというお話です。

記憶がないってことがここまでつらいことになるのかと愕然とましたが、最後は希望が持てる展開になっていて、とても心に残る作品でした。