ヴィンセント・インガラに惹かれる理由は?



スムースジャズ

ヴィンセント・インガラは、スムースジャズ界で有名な米国人アーティストである。アマゾンミュージックのジャズチャネルを聞き流していたときに、どうしても気になった曲があった。それが彼の演奏している曲だったのだ。その場でその曲を含むアルバムをダウンロードしてしまったほどだ。

ヴィンセント・インガラ(Vincent Ingala)

ヴィンセント・インガラ(Vincent Ingala)は、1992年にイタリア人の両親の間に生まれた。現時点でも、まだ23歳という若さである。楽器演奏だけでなく、作曲やプロデュースも行うマルチアーティストである。DJであった父親から4歳の時にドラムセットを贈られたのが音楽を始めたきっかけだ。その後、ギター、キーボード、そしてサクソフォンと次々とマスターしていったという。そして、19歳の時にアルバム「North End Soul」でデビュー。その後も、2012年に2作目のアルバム「Can’t Stop Now」をリリース。「Can’t Stop Now」は、当時大きくヒットして、高名な賞を受賞している。最新作は、2015年に発売したアルバム第3弾「Coast to Coast」である。

「Can’t Stop Now」

私がダウンロードしたアルバム「Can’t Stop Now」は2作目であった。9曲入りのこのアルバムは、そのうち7曲が彼の作曲によるものだ。ここでは、何回か聴いてみて、私の気に入った3曲を紹介したい。

やはりなんと言っても、タイトル曲の「Can’t Stop Now」である。始まりこそ哀しげに感じるが、すぐに盛り上がってくる。聴いていると、タイトルのごとく、次々と楽しいイメージが浮かんでくる感じがする。一度聴いてしまうと、この曲のメロディは忘れないものになる。

そして、2番目に挙げたいのが「Read between the lines」という曲。日本語では、「行間を読む、言外の意味を読み取る」ということだが、まさにその通りである。ほかの曲と比べると、スローテンポではあるが、じわじわと心に響いてくる感じが好きである。

最後に「This time baby」というアップテンポの曲を薦めたい。思わずステップを踏んでしまいたくなるような曲だ。もし生演奏で聴いたなら、その振動が伝わってきて、全身に鳥肌が立ってしまうだろう。

普段私は音楽を好んで聴くほうではないが、彼の曲は何度も聴きたいと思ってしまう。まだ20代前半のヴィンセント・インガラは今後もっと活躍するのではないか。今後もぜひ追っていきたい。

以上