サービスを利用する前に運営会社のことを調べていますか?(「シェアハウス投資、「高収益」のからくりには注意」)



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「シェアハウス投資、「高収益」のからくりには注意」

転ばぬ先の不動産学 不動産コンサルタント 田中歩

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO29822510V20C18A4000000?channel=DF280120166577

要約

シェアハウスの賃料単価は賃貸ワンルームマンションの1.56倍~2.01倍程度であることがわかりました。

シェアハウスの賃料単価が高く見えるのには、実はからくりがあります。

ワンルーム賃貸マンションやアパートは賃貸面積にバスやトイレ、キッチンが含まれますが、シェアハウスの貸室面積にはこれらやリビングの面積が含まれていません。これらは共用となるので、一般的にシェアハウス賃料単価は個室部分のみの面積で計算しているのです。

一番大事なことは、賃料の市場価格の把握と、サブリースによる保証家賃が市場価格に見合ったものかどうかを確認することです。シェアハウスへの投資を検討するならば、周辺のワンルームマンションの賃料単価に対し、保守的に考えて賃料単価は1.5倍程度に抑えて総収入を算定する必要があります。

シェアハウスの価値は、入居者同士のコミュニケーションの形成であり、適度なコミュニティーの形成ができるようなマネジメントがなされているかという点に、より目を配るべきだという。

ひとこと

ご存知の通り、「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズが経営破綻しました。裏では、「スルガ銀行」が不正融資をしていたとの観測もあります。

投資家だけではなく、入居者にとっても迷惑な話です。これらのシェアハウスには入居者が350人近くもいるようです。

振り袖レンタルの「はれのひ」問題もそうですが、サービスを利用するときは運営会社のビジネスモデルや信用状態をしっかり調べる必要がありますね。

上場企業であれば、少なくとも有価証券報告書を見ることは最低条件だと思います。

あとがき

ゴールデンウィークも後半になってしまいました。帰省するでもなく、旅行に行くでもなく、予定らしい予定はない休日としてのんびりしています。

大型連休中は市中の現金が1兆円以上も増えるという新聞記事がありました。確かに私も国内旅行に行くときは現金を余分におろして持っていきます。

逆に海外旅行に行くときは財布の中の現金をほとんどカラにします。こんなところからも、日本と海外のキャッシュレス決済の比率の差を感じますね。