ブックオフ株を安値で買うなら今か?(「「安値で買い叩く」ブックオフ、経営危機に」)



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「「安値で買い叩く」ブックオフ、経営危機に」

ビジネスジャーナル

http://biz-journal.jp/2018/05/post_23412.html

要約

中古本チェーン最大手のブックオフコーポレーションが、3期連続で最終赤字を計上した。

5月10日に発表した2018年3月期の連結決算は、最終損益が8.8億円の赤字だった。17年3月期は11.5億円の最終赤字、16年3月期は5.2億円の最終赤字を計上していた。

全売上高の9割近くを占めるリユース店舗事業が前年比0.8%減と不調だった。既存店売上高が前年比で3.5%減ったことが響いた。客数が6.1%減と激減し、客離れが深刻な状況にある。

リユース店舗事業で主力の中古本販売の不振が顕著となっている。不振の大きな要因としては、本の買い取りの減少が挙げられる。18年3月期の仕入高は前年比で2.3%減った。16年3月期が3.5%減、17年3月期が4.9%減と減少が続いている。

仕入高が減っている理由としては、本離れや本の電子書籍化が進んでいることで紙の本の流通が減っていることが挙げられるという。

ひとこと

ブックオフが経営危機という記事がUPされています。気になりましたので、1次資料となる決算短信と決算説明会資料を見てみました。

確かに成長は鈍化して、減収にはなっているものの、ここ2~3年で経営破綻するような状況にはないと判断します。減損損失の影響により最終赤字にはなっていますが、営業利益・経常利益ベースでは黒字です。

とくに今期の減損損失11億のうち、半分以上はブックオフとは異なるお荷物事業(ハグオール事業)によるものです。

ヤフオクやメルカリの攻勢がある中で、いまだ58%もある粗利率は驚異的な強さだ思います。まだまだ「ブックオフ」というブランドの価値を維持し、実店舗を持つ強みを活かせている証拠です。

あとがき

ブックオフは、国内だけでなく、米国やマレーシアでも店舗展開をしています。しかし、現地での知名度がなく、苦戦しているようです。

レビューサイト「ブクログ」もブックオフの子会社が運営していることを知りました。

2014年に資本業務提携をしているヤフーが大株主になっていますので、本当に経営危機になった場合は、ヤフーが救済するんでしょうかね。