キリンビール・シェア6割だった時代のビール造りとは?(「ビール職人、美味いビールを語る」)

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「ビール職人、美味いビールを語る」

要約

「五〇年近くビールをつくってきて、いまだにビールというのは難しい酒だと、本当にそう思います」ビール職人・山田一巳はキリンビール在職中、『ハートランド』『一番搾り』など数々の名品を世に送り出してきた。定年退職後、理想のビールづくりを求め、八ヶ岳山麓にある地ビール工房の醸造長に就任した「達人」が語る“美味い”ビール、そして、ものづくりの“原点”と“極意”。

<目次>
序章 ビールの達人
第1章 ビールと対話する時間
第2章 会社は現場の職人が支えている
第3章 大企業の中の小さな工房
第4章 偉大すぎた『ラガー』
第5章 「平成ドライ戦争」の舞台裏
第6章 社運をかけた『一番搾り』の開発
第7章 ビールは人にしかつくれない
第8章 夢をつくりに清里へ
終章 熟成していく時間

ひとこと

本書の読みどころは、前半のビール職人としての考え方と、後半のキリンビールがシェア60%を占めていた全盛期の様子です。

ビール職人の進んできたキャリアは、ビール好きにはとても興味深く、面白く読めました。

後半はキリンビールという会社がよく分かる内容となっています。ビールと言えば、「キリンラガー」を指していた時代なんて知らない世代としては、こちらも興味津々の内容でした。

当時のキリンの慌てぶりが伝わってきます。これはビール好き必読の書だと思いました
営業などしなくとも、自然にキリンビールが売れていたといいます。そんな時代が、1987年の「スーパードライ」発売で一気に変わったとのこと。

あとがき

本書を読んだあと、キリンの株主優待でもらった「一番搾りプレミアム」の缶を開けてみました。

「一番搾りプレミアム」はギフト限定アイテムということもあり、初めて飲みました。

ホップが効いていて、とても芳醇な味わいでした。